脳科学的に正しい英語学習法(加藤俊徳/中経出版)

目次

本書を手に取った理由

わたしは英語学習中だ。
ヨーロッパで猫と暮らすという大きな野望を叶えるために、まずは第二言語として英語をしっかり扱えるようになりたい。
どうせ同じ時間を勉強に費やすなら、なるべく無駄を省いて効率よく学習したいと思い本書を手に取った。

筆者のプロフィール

筆者のプロフィール新潟県生まれ。脳内科医、医学博士。加藤プラチナクリニック院長。 株式会社「脳の学校」代表。昭和大学客員教授。発達脳科学・MRI脳画像診断の専門家。脳番地トレーニングの提唱者。小児から超高齢者まで1万人以上を診断・治療。

14歳のときに「脳を鍛える方法」を知るために医学部への進学を決意。1991年、現在、世界700カ所以上の施設で使われる脳活動計測「fNIRS(エフニルス)」法を発見。1995年から2001年まで米ミネソタ大学放射線科でアルツハイマー病やMRI脳画像の研究に従事。ADHD、コミュニケーション障害など発達障害と関係する「海馬回旋遅滞症」を発見。帰国後、帰国後、慶應義塾大学、東京大学などで脳研究に従事し、「脳の学校」(https://www.nonogakko.com/)を創業。

現在、「加藤プラチナクリニック」を開設し、独自開発した加藤式MRI脳画像診断法を用いて、脳の成長段階、得意な脳番地不得意な脳番地を診断し、薬だけに頼らない脳トレ処方を行う。著者による脳画像診断を希望される方は、加藤プラチナクリニック(https://www.nobanchi.com/)までご連絡ください。

著書には、『アタマがみるみるシャープになる! 脳の強化書』(あさ出版)、『発達障害の子どもを伸ばす 脳番地トレーニング』(秀和システム)、『50歳を超えても脳が若返る生き方』(講談社)など多数。

加藤俊徳プロフィールページ(Amazon)

特に気になったポイント

英語学習全体に言えること

大人になっても英語は上達する、大人の方が英語学習に向いている

大人の脳が大きく成長して個性を伸ばすのは20〜40代
その理由は、学校を卒業して社会に出ることで脳がそれまで以上に刺激を受けるから。
社会に出て多様な仕事を任されるようになると脳に求められる働きがガラリと変わる。
将来への夢や目的を持ち、社会からも活躍を期待されることが脳の力を呼び起こす。

自分の専門分野を通して学べば苦痛じゃない

まず覚えるべきは「自分がやりたい分野」の英語。
「英語でやりたいこと」があると「自分に必要な英語力」がわかる。
自分に必要な英語がわかれば遠回りな勉強にならないし、モチベーションもUPする。

自分が専門としていることや深く探求している趣味などの領域を通して英語を学ぶ。

  1. 好きな科目の授業で習ったことを英語で読み書きしてみる。
  2. スポーツや音楽などの趣味について英語で読んだり聞いたりしてみる。
  3. 外国の小説を原文で読んでみる。

こういったことを学生時代にやっておけば英語の吸収スピードが速くなる。
(社会人になってからでも遅くはない)

「何を持って英語が上達したとするか」目安を決めておく

たとえば、リスニングなら「外国人が集まるお店に行ったとき、会話の内容が聞こえてうるさく感じる」、リーディングなら「自分が英語で読めるものが少しずつ増えていく」といった自分で自分の成長を実感できる目安を定めておくことが大切だとか。

脳のエリアを意識して狙ったスキルを伸ばす

筆者は英語学習を助ける脳のエリアを大きく8つ挙げ、それぞれのエリアを「○○系脳番地」と呼んでいる。
各エリアの名前と基本的な働き、英語学習における具体的な働きを下記にてまとめてみた。

【英語学習を助ける8つの脳番地】

  1. 思考系…人が何かを考えるときに深く関係する。話す内容や書く内容などのコンテンツを考える時や言葉の配列を考えるときなどに働く。
  2. 感情系…喜怒哀楽などの感情表現。
  3. 伝達系…コミュニケーションを通して意思疎通を行う。情報を操作する役割を担う。
  4. 理解系…与えられた情報を理解し、将来に役立てる。
  5. 運動系…体を動かすこと全般に関係する。英語を発音するときの口の動きにも深く関与。
  6. 聴覚系…耳で聞いたことを脳に集積させる。
  7. 視覚系…目で見たことを脳に集積させる。会話時の表情やジェスチャーなどをみるときにも関与。
  8. 記憶系…情報を蓄積させ、その情報を使いこなす。

英語学習で最も重要なのは「伝達系脳番地」

伝達系は英語でのコミュニケーション全般に関与しているので、伝達系を中心に学習するのが上達の鉄則とのこと。
具体的には下記のような学習方法や”意識”が有効らしい。

  1. 英語で話すときに感情を込め、表情を豊かにする(感情系→伝達系)
  2. 英語の構文をあれこれ変えて見て、ベストチョイスは何かを考えて話す(思考系→伝達系)
  3. 英語の音声を聞きながら話す「シャドーイング」(聴覚系→伝達系)
  4. 英語を使うときに「相手にメッセージを伝えよう」「もっと理解してもらおう」と意識する(理解系→伝達系)
  5. 英語の発音を上手くしようとしながら話す(伝達系→運動系)
  6. 英語で発音した後、より正しい発音に修正しながらもう一度繰り返す(聴覚系→伝達系→運動系)

トレーニングすれば眠っている脳番地を呼び覚ますことができる

MRIで脳を撮影すると、白っぽく見えるところと黒っぽく見えるところがあるらしい。
黒っぽく見えるところは脳が発達していて、枝のように伸びた筋が集まって黒っぽく見えているのだとか。
(脳を発達させることを”枝ぶりを太くする”と表現している)

大人の脳でも黒い枝ぶりがまだ細い部分がある。
その未熟な”休眠中”の脳番地を刺激して呼び覚ますことで、脳が本来持っている力が引き出されて学習効率がUPする。

「苦手意識を持っていること」に目を向けて休眠中の脳番地を刺激する

苦手なことがある=その能力を発揮するための脳番地が休眠中だということ。
脳は好きなこと、得意なこと、心地よいことを選びたがる”思考や行動のクセ”を持っている。
そして脳のクセはすでに完成した「高速道路」のようなもの。
より早い道(楽で心地よい道)ばかりを選びたくなるが、意識の持ち方を変えて必要に応じてクセを克服するよう意識することで「新しい高速道路」を走らせることができる。

逆に、しっかり発達している脳番地や高速道路を使わないでいると寂れてしまう。
たまには意識してトレーニングすることが大事。

「させられ思考」ではなく「したい思考」で学習する

脳を鍛えるという行為は明確な意志のもとに行われなければ効果が期待できない。
英語学習においては「環境設定」が重要。
英語が必要になる場面をつくり「英語使えるようになりたい」「もっと英語を勉強したい!」という思いをどれだけ高められるかが勉強の効率に影響してきそうだ。

得意な脳番地を活用して自信をつけてから弱点を克服する

「耳」か「目」つまり「リスニング」か「リーディング」のどちらか得意な方を中心に学習を始めて、英語力に自信をつけてから弱点に手をつけると克服しやすい。

どちらが得意か?男女でかなり比率が異なるらしい。
女性は聴覚と視覚が8:2、男性は6:4くらいの比率らしい。

聴覚系が強い人の特徴】(聴覚記憶型)

  • 子どもの頃に音楽を習っていた
  • 人の話を聞くのが好き
  • 音楽を聴いていないと落ち着かない
  • 文字や数字を口ずさんで覚える

→英会話、英語の音楽やラジオを聴く、音声のある教材で勉強するのが有効

視覚系が強い人の特徴】(映像記憶型)

  • スポーツやゲームが好き
  • ものを観察するのが得意
  • 自然の中で過ごすのが好き
  • 文字や数字を映像で覚える

→英文の多読、単語の書き取り、絵や写真がある教材での勉強

興味こそ最高の学習教材

つまらない教材で勉強してはダメ!

第二言語で目指せるレベルは第一言語に依存している

母国語である日本語への深い理解や、日本語を通して物事への理解を深めてこそ、語学学習の基礎を築くことができる。

日本語で物事を考えたり理解したりできるレベルを第二言語の英語が超えることはできない。

記憶力について

単語は「好きな単語」から覚える

記憶とは、まず興味を持つことでツル(蔓)が伸び、そこからブドウの房のように広がっていくイメージで増えていく。
そのため、自分が興味を持っているテリトリーから始めてその周辺に房を重ねていくように単語を増やしていくのが良い。

英語での「体験記憶」が記憶力を高める

人の名前は単語記憶のためのツルとして見逃せないらしい。
また、記憶の中でも特に脳に残りやすいのはエピソード記憶である。
核となるのは「誰が関わった体験か」ということ。

Annaと一緒に遊園地に行った、Annaがわたしにケーキを焼いてくれた、といった人物を介した英語環境での体験が強く記憶に残る。
(このときのツル=Annaへの興味や関心)
Annaのことを思い出すと英語のエピソード記憶が情景とともに思い浮かぶ。

英語で他人とコミュニケーションを取るときは常に相手の名前を意識することが大切。
人とのコミュニケーションで使われた単語は非常に覚えやすい。
人を核として「英語だけで行われる経験」をできるだけ多く積むことが効率的な学習法であると言える。

英単語の意味と漢字のイメージと一緒に記憶する

compassion(思いやり)のようなビジュアルイメージを思い浮かべにくい単語に有効。

上記のように単語と漢字をセットで覚えると脳への刺激が増す。
「思いやり」と書くのではなく、表意文字である漢字のビジュアルが大切らしい。

単語の書き取りをして運動記憶で覚える

英語を書く時間を多く取れば、脳は英語との親密性を増すことができる。
何度も書いて体に染みついた単語は体が覚えるので、単語のスペルに意識を向ける必要がなくなる。
→思考系を他のことを考えるために使うことができる。

また、文の中身や構文などに意識を集中させて英文を書くための準備(ライティング力の強化)のためにも書き取りをうまく取り入れるべき。

単語は付随する情報量が多いほど定着しやすくなる

どんな場面で使われるのか、文脈の中で位置付けて文章の中で覚えると効果的。

覚えた単語が出てこない理由

覚えたはずの単語が出てこないのは「使えるプロセス」を踏んでいないから。
覚えるときは記憶系、実際に使うときは運動系や思考系が働いている。
そのため単語学習のときに意識的に運動系と思考系を取り入れることが有効。
覚えたい単語を使って日記を書いてみたり、人に話しかけるときにその単語を使ってみたりするなど。

この単語を使ってどんな文章が作れそうか?と考えることも有効。
脳がその単語を使ったという「操作」をすることなく覚えた単語が使える単語になることはない。
とにかく実際に使ってみることを徹底する!

第一言語用のレールは第二言語では使えない

わたしたちが日本語を学習する際に構築した脳内のレールは、第二言語では使うことができない。
英語用のレールを作るためには、一定量の英語を聴いて自ら使うことが必要
「言葉のレール」をしく記憶系は大人の脳でも枝ぶりを伸ばすことができる。

その他暗記に関するTips

  • 目に入ったものの名前をどんどん覚えていく
    →身近なものと一緒に脳を英単語に慣らす
  • 単語は優先順位をつけて覚える
    →複数の意味を持つ単語も、まずは1単語1語義で覚えて、次のステップとしてほかの意味でもその単語を使ってみる
  • 長い単語をあえて覚えることで記憶系を刺激する
    脳のワーキングメモリー的に8文字以上の単語を覚えるのはより記憶力を要する
    →文字数の多い単語を覚えることで記憶力が刺激され、記憶系を意識して使うことで記憶力が高められる
    →そのうち覚えることが苦じゃなくなる
  • 外国人の名前を覚えて単語の記憶力を鍛える
    コミュニケーションで最もよく使うのは相手の名前だから、人名を覚える習慣を身につけることには意味がある
    →英語人名の短縮系についても意識的に覚えていきたい
    →好きな著名人の名前を覚えたら、その人の経歴やエピソードを英語で探して読み、出てくる単語の中で自分が使えそうなものを覚えていく
    →人名がツルとなりスムーズに覚えられる
  • 単語は付随する情報量が多いほど定着しやすくなる
    →どんな場面で使われるのか、文脈の中で位置付けて文章の中で覚えると効果的
  • なんでも記憶するクセで単語の記憶力を高める
    記憶には「意味記憶」と「無意味記憶」がある。
    →大人になると意味記憶に頼りがちだが、無意味記憶を鍛えるのが暗記力UPに効果的。
    (脳の記憶力は何歳になっても強化できる!)
    →丸暗記するのはなんでもOKだが、せっかくなら英語を絡めて好きな洋楽の歌詞や映画のセリフなどを覚えてみるのが良さそう。
  • 数字表現を覚える
    →使うアテのない単語より、数字や単位の表現などを学んだ方が実際に役立つ。
    (クレカや電話番号の言い方、マイルやポンドなどの単位、分数や小数点など)
  • 英語と区別せずに「別名」として覚える
    例:首の長い動物はキリンもしくはgiraffeと呼ぶのだな…と理解する感じ。

リスニング

いろいろな英語を聞くことで「英語の耳」ができる

「英語だけ」を聞く時間を長くとることが有効。
できるだけ日本人に会わず英語だけで生活する環境を作って、日本語との”ネットワークの混線”を防ぐと良い。

「英語三昧タイム」には、下記を意識して取り組む。

  • 内容をよく知っている英文の音声を何度も聞くトレーニングをする
    →暗記するつもりで繰り返し聞くことで脳が英語音声に馴染む
  • PCやスマホのメニューも英語表示にして、とにかく日本語を遠ざける

「もうやめたい」と思うのは脳が馴染んでいないから
これを乗り越えないと英語を聞き取れるようにはなれない。

有効な洋画の見方

洋画は、耳と目から情報が入って理解系を働かせることができるので英語学習にとっても有効。

洋画はまず内容を理解してから鑑賞する。

  1. 日本語or日本語字幕で観る
  2. 英語字幕で観る
  3. 字幕なしの音声のみで観る

セリフの意味が分からなくても「どんなことを言っているのかな」と理解系を一生懸命働かせることで枝ぶりを伸ばすことができる。
「聞ける」だけじゃなく「状況から理解する」ことも立派なリスニング力。

物語の内容や感想を友人の外国人に話したり英語でメールを送るイメージを持ちながら見ると聴覚系と伝達系もどんどん成長する。
インプットする際はアウトプットのことも意識する。

ディクテーション(書き取り)

PCにタイピングしても紙とペンのどちらでもOK。
最も重要なのは「聞き取ろう」というモチベーションをUPさせること。

スピーキング

口下手な人はまず日本語のスピーチ練習から

日本語で話すこともスピーキング練習になる
聴覚系と伝達系のつながりである「フォノロジカルループ(Phonological loop)」は英語で話すときも日本語で話すときも同じように使われる。
だからこそ日本語で口下手な人が英語で流暢に話せるようにはならない。

1日5分の日本語スピーチ練習や、英語でのしりとり、スペルを逆から読む「逆読み(さかよみ)」など遊び感覚の練習で伝達系を鍛える。

シャドーイングはリピートより有効

耳で聞くことと口を動かして話すことを同時にやっているシャドーイングの方がスピーキング力を伸ばしやすい。

「言い換え」トレーニングで英語の感覚をインプットする

構文を受動系にしてみたり疑問文にしてみたりすることで伝達系を鍛えることができる。

すべて聞き取ろうとしない

わたしたちは日本語で会話をするとき聴覚系と伝達系を使っている。
英語初心者は相手が何を言っているのか分からないとき記憶系を働かせて「今の単語の意味はなんだっけ…」と考えてしまう。
すると聴覚系と伝達系のカイロがうまく回らなくなってしまい、相手の言葉の処理ができなくなってしまう。

記憶系を働かせずに会話を進めるためには、まずは会話のキーワードを意識して聞くようにする。
聞き取れないときは目で見て補う。

英語の体験記憶をたくさん積み、定着させる

海外旅行先のスーパーでの買い物やレストランでの会話など「相手が動いてくれた」という体験記憶は深く残る。
体験記憶を効率よく定着させるためには、帰国後1週間くらいは集中して英語を使い続けるのが有効。
記憶の妨害効果(Aを見て美しいと思ったあとにもっと美しいBを見るとAがかすんでしまうことを言う)を最小限に抑えるため、旅の記憶を写真などを見ながら英語でつぶやいてみる。

オンライン英会話の話題は自分で用意する

自分で自分が興味ある話題を用意することで「急な話題の変化」に慌てることが少なくなる。
落ち着いて会話に集中でき、脳に「話して伝わる」という体験をさせることができる。

発音よりも会話の中身が大切

実際に英語を使って他人とコミュニケーションを取る時、発音よりも会話の中身が大切だと言える。
正しい発音かどうかをつい気にしすぎてしまうが、相手に必要とされる情報を持つことや、相手にとって魅力的な人物になることの方が重要だということを忘れないようにしたい。

リーディング

日本語での多読もリーディング力の下地づくりになる

読む時の視覚系→記憶系のルートは英語も日本語も同じ
街中で見た文字など、なんでも読むことでリーディング脳ができる。
見たものをなんでも読むクセをつけることは、本で出会う単語と日常でよく使われるのに知らない単語の両方に出会うことができるというメリットもある。

知識がないジャンルは日本語で予習してから読む

日本語で十分な知識を身につけた分野は、英語で読んでも”語彙”さえわかればスムーズに理解できる。
「英語で読んでわかる体験」をたくさん積むことがリーディング力の強化につながる。

リーディングは好きなものをとことん読む

好きなジャンルだけでも英語力は付く。
この分野の英文なら読める」というジャンルをひとつつくり、それを増やしていく。

読みやすいものの選び方がわからないとき

  • 日本語と英語のコンテンツが揃っているものを選ぶ
    一緒に読むというのが良いトレーニングになる。
    (ハリーポッターのような有名な作品だったら、リーディング学習用に英語と日本語を交互に書いてくれているような教材が出ていることも)
  • 好きな外国人のプロフィールを読んでみる
    その分野の代表的な単語を身につけるきっかけになる。
    親近感を持てる外国人を増やすことで、脳が英語への親しみを増して上達にも役立つ。
    自分がプロフィールを書くときの構造や表現を学ぶこともできる。

英語の文章の基本的な形を知り、必要な情報にスムーズにアクセスする

英語論文の場合、下記の流れに沿って書かれている。

  1. 序文 Introduction
  2. 本文 Body
    ・仮説 Hypothesis
    ・対象 Subject
    ・方法 Method
    ・結果 Result
  3. 議論 Discussion
  4. 結論 Conclusion

もし結論だけ分かれば十分という場合は最後の部分だけ読めば良い。

英語論文を多読に利用するなら、、冒頭にある要旨(Abstract)の部分を読むのがおすすめ。
→要旨は専門知識がない人にもわかりやすいように誰もが理解できる構文と単語で書かれているから。

ビジネスパーソンの場合、自分の仕事と関係性の深い外国企業のプレスリリース(広報文)が使える。
シンプルな構文とわかりやすい単語で書かれていて読みやすい。
自分の仕事に直結する単語や表現を学ぶこともできる。
海外企業のウェブサイトにたくさん載っているから素材探しも楽。

精読も大切

1週間に3〜4ページくらいでいいから、わからない単語をすべて調べて丁寧に読み込むという習慣を持つ。

【継続するポイント】

  • 自分が読みたいものや、仕事や生活に役立つ実用的なものを選ぶ。
  • 欲張って量を増やさない。
    脳が英語の情報をとりに行きたがる「したい思考」を意地することが重要。
  • よく読み込んだ記事はノートやファイルにまとめるて、厚みが出てきたときに「これだけ読んだのだ」という達成感を味わえるようにし、さらにリーディングのモチベーションをUPさせる。

ライティング

短冊を使って構成を考える

言いたいことを最初からまとめて書くのではなく、まず短冊に書き出してみる。
「どの順番で伝えればわかりやすいか?」を考えながら短冊を並べ替えて、論理がつながっていない部分には補足をしていく。
並べ替えているうちに「書きたい」欲求も高まる。

まず日本語で文章を書いてみる

日本語でじっくり推敲した上で英文にしていく。
日本後の文章は、訳しやすいようにシンプルな短文で作成する。

”マネ”をして美しい文章を書く

※”盗作”を推奨しているわけではない。

自分が書きたい文章で使えそうな構文や単語の一部で検索をかけ、それらを使った英文を見つける。
使えそうなものが見つかったら単語を置き換える。
似たものを探す、マネるというトレーニングを繰り返すことがライティング力の向上につながる。

英語の文章はワンパターンが正しい

英語は日本語以上に構造化された言語なので、パターンを知ってその通りに書くことが正解なのだそう。
ライティングに取り組む際は、まず自分が書きたい文章と同じカテゴリーのものをいくつか探してパターンを抑える。

5W1Hを使って疑問を提示しながら展開していく

5W1HとはWhen / Where / Who / What / Why / How のこと。
英語の文章は常に疑問を提示しながら展開していく。

  1. この記事の主題は何か? (What this is about)
  2. なぜこの記事を書いたのか?(Why this is written)
  3. 何が新しいのか?(What were the new facts)
  4. 結論(Conclusion)
  5. 補足説明(Additional information)

何を書けばいいのかわからないとき

  • 自分の紹介文を書いてみる
    自分が好きな外国人のプロフィールの構造や表現で使えるものがあればどんどんマネして書いてみる。
  • 身近なものの紹介文や説明文を書く
    概要/その特徴/詳細情報/補足という流れで書くと英語らしい構造の文章になる。

形容詞や副詞は使いながら覚える

ある程度ライティングできるようになってくると微妙なニュアンスを正しく伝えられるかどうかが問題になってくる。(美しさの度合いやサイズ、頻度など)
大まかに日本語で意味を理解しておいて、実際に英文の中で使ってみる。
書き上げたものをネイティブや語学の先生にチェックしてもらい、自分が伝えたいニュアンスが表現されているかどうかを確認すると徐々に正しい使い方が身についていく。

文法について

決まり事を守る「ルール脳」を育てる

英語を学び直そうと思い立ったとき、まず自分の生活習慣から見直すことが大切。
日常生活の決まり事、文法上のルール、スポーツのルールなどはすべて記憶系を使って覚えて運用している。

文法とは法則である。
だらしない人やルールを守れない人にはその法則を身につけて守ることができない。
ルールを決めて習慣化する能力が高い人は文法をスムーズに身につけられるのだそう。

文法はシチュエーション重視で覚える

法律家は六法全書を丸暗記するのではなく、実際の裁判でどのように適用されたのか知るために「判例」をたくさん読んでいる。

どんな場面でどのような文法が使われるのか?というシチュエーションが先にあり、それに従って使うべき文法も決まるということ。
英語を勉強していて実際に出てきた英文の「型」を知りそれを覚えて使えるようになることが大切。

日々の学習でどのように英文に取り組むべきか?

リーディングとライティングの中に組み込むことが有効だそう。

【ライティング】

まず自分が何を言いたいのか?を決めtえそれに適した文法を調べて使う、というステップを踏む。
わからなければネットで「言いたい内容 英語」で調べて、検索結果に出てきた英文を文法書で調べる。
※文法書は手元に置いておき、必要な時に参照する使い方がおすすめ。

【リーディング】

英文を読みながら「なぜこの助動詞が使われているのか」「なぜここにカンマがあるのか」といったことを考える。
理由を見つけることができれば、自分が頭を使ったことでその文法が身につきやすくなる。

おまけ 筆者が実践した勉強方法などで役立ったこと

【A】とても役立ったこと
・自分で英語の資料を探して集める

【B】かなり役立ったこと
・海外に友人を2人以上持つ
・海外旅行
・洋画鑑賞
・専門分野を持つ
・論文などの英文を書き誰かに読んでもらう

【C】それなりに役立ったこと
・カフェで勉強
・英字新聞を読む
・英語圏のサッカー番組を見る
・ベースボール放送をラジオで聴く
・英語のマンツーマンレッスン
・英文の書き方講座(海外の大学で4回受講)

【D】ほとんど役立たなかったこと
・英会話のグループレッスン(外国人には慣れた)
・英語の短期集中習得本
・英語の発音矯正
・英文法の学習
・やみくもに英語の文章を読む

まとめ

わたしが特に知りたかった単語の記憶力UPに関する内容を中心に、各スキルの伸ばし方について具体的に語られていたところがとても気に入った。
英語の勉強というととりあえず人気のある参考書や問題集を手に取ってしまうが、まずは「自分が興味を持っているジャンル」に的を絞って学習を始めたいと思った。
知りたい、見たい、聞きたい、書きたいといった○○したい(できるようになりたい)という欲求をふくらませるために自分をうまく操りつつ、楽しく・継続して学習していきたい。

脳のトレーニングは筋トレと一緒で、使う部分を意識することで効果的に鍛えられるということを学んだ。
苦手を避けがちだが、グッと堪えて慣れるまで続けて習慣にしてしまいたい。

文法を守れるようになるためには日常生活のルールを守れる人間にならないといけない、という内容には驚いた。
正直ほんとうにそうなのか…?と疑う気持ちもあるが「きちんとしている人は話し方もきちんとしている」と表現するとなんだか納得できる気もする。

【これからの英語学習に取り入れること】

  • リスニング
    わたしはジブリ映画の『魔女の宅急便』が大好きなので、英語吹き替えのものを入手して繰り返し鑑賞することから始めることにする。
  • スピーキング
    映画やドラマ、YouTubeなどで英語の音声を聞くときはシャドーイングする癖をつける。
  • リーディング
    BBC Newsなどの見出しで気になったものをPDF化して溜めておき、少しずつでも読み進めていきたい。
    購入したままに積読している洋書を精読する。
  • ライティング
    日常会話やSNSなどの気軽な投稿を英語でできるようになりたいので、ひとこと日記のような簡単な英作文からはじめる。
  • その他
    興味あるジャンルの単語や資料を集める
    目標やモチベーションUPのためゴールを明確にする

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この記事を書いた人

個人事業主として自活することを目指している30歳。
前職は企画事務とデザイン業。

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